株式会社マーケットヴィジョン

ケーススタディ

解析事例集

POPと商品陳列手法による購買への影響例

店頭マーケティングの効果調査を行うには、店舗が正しい陳列をしていることが大前提です。
ここでは、「経験価値訴求型」マーケティングの効果調査のケースをご紹介します。
調査対象商品は、箱物の加工食品です。

売上結果だけでは見えない、POPと商品陳列手法による影響例

メーカーが今回企画したのは「経験価値訴求型」手法のマーケティングです。
エンド棚を使って、自社カレールー/スパイス/缶詰のクロスMDを用い、
・トップボードのPOP
・レシピ付きPOP

それぞれ2つを使った陳列による効果調査を、スーパーマーケットで実施しました。
これは4週間ごとにテーマとレシピ、商品を一部変えて鮮度維持を図ります。
価格の安さではなく、「家庭で楽しく作っておいしく食べる」経験を重視した訴求手法です。

そしてプロメテウスシステム®で分析したところ、次の3つの店舗群に分けられる調査結果を得られました。

  • A店舗群:一貫した経験価値訴求型
    トップボードPOPとともに、4週間ごとにテーマとレシピ、商品を一部変えて鮮度維持を図り、価格の安さではなく「家庭で楽しく作っておいしく食べる」経験を重視した訴求手法を実施しました。
  • B店舗群:経験価値訴求型→途中から価格訴求型
    当初4週目までは計画通りにレシピ付きPOPを設置していたが、徐々に複数商品を特売のPOPのみで価格訴求型に変更していました。
  • C店舗群:一貫した価格訴求型
    当初から計画通りの陳列形態ではなく、複数商品を特売POPのみを使って販売訴求していました。

POPと商品陳列手法による購買への影響例のイメージ

プロメテウスシステム®を使った棚陳列画像の分析内容から、「経験価値訴求型」マーケティング手法による効果検証が店舗実態に沿って解明できました。
さらにPOSデータだけでは分からない売上結果をもたらした要因分析は、継続した店頭画像を撮ることで可能であることが分かりました。
また、棚陳列画像の分析集計データからは地域特性の把握が行え、各店舗毎の陳列方法への改善にも役立てることができました。